塩釜中央幼稚園
HOME
私たちの幼稚園
●幼稚園の一日
園の行事
●1年間の行事
●開催された行事
保育風景
インフォメーション
●預かり保育について
●キッズクラブ
おさな子(毎月更新)
幼稚園のバス
入園募集
園児イキイキパーク

〜クジラ組日記〜 塩釜中央幼稚園ブログ

布袋の袋

東園寺
保護者専用サイトアプリ
塩釜中央幼稚園
おさな子
【おさな子】目次ページへ
十二月十二日は妙心寺開山忌
 
 室町時代のある日、京都花園の妙心寺で、雲水達が雨の中、せっせとお茶摘みの作務をしていました。そこへ関山禅師がやってきました。「こら!仏となる大切な体を雨になど濡らしてどうするのだ!」それは大変な剣幕です。「おい!知客さん。そんなに茶摘みという仕事が大切ならば、あのお茶の木を全部切って、この部屋の中で茶摘をさせなさい!」関山禅師は、そういうと本当にお茶の木を切らせ、部屋の中で茶摘みをさせてしまいました。

 この奇妙なお話は、東園寺の本山である妙心寺を開いた禅僧、関山恵玄禅師の逸話です。雨の中に外で仕事をしているのですから、普通は褒められることはあっても、怒鳴られることは無いようなものですが、実に、関山禅師の意図するところは、雨が降っているならば、雨の日なりの作務を何故行わないのかというところにあります。禅僧たるもの臨機応変闊達自在であるべきであるというのが、関山禅師の思いなのでしょう

 京都に旅行すると、ガイドさんなどが東福寺の伽藍面(東福寺は京都の本山でも最大規模の禅堂や諸堂を有しています。紅葉の時節は観光客で大変賑わいます。)、相国寺の声明面(声明とはお経の節のこと)、大徳寺の茶人面(利休を始め茶人や堺の町衆との関係が深い大徳寺はまさに茶人面といえるでしょう。)等と京都の臨済宗の各本山の特徴を面白おかしく紹介することがあります。ここで妙心寺は必ず所謂「オチ」に使われます。それでは妙心寺はなに面かというと、妙心寺のそろばん面と呼ばれているのです。これは何も妙心寺の坊さんが金に汚いという意味ではありません。上記のような関山禅師の峻厳な家風を護持してきた妙心寺はその歴史の中で財政的困窮することが少なくありませんでした。そこで収入が無いならば支出を抑えようと、寺院経営と会計報告を綿密に行ったことからついたのが「そろばん面」であります。我々関山恵玄の弟子であるものからすればまさに誇るべきあだ名といえるでしょう
 
塩釜中央幼稚園  園長 千坂成也
【おさな子】目次ページへ
 

宗教法人東園寺 塩釜中央幼稚園 〒985-0026 塩釜市旭町4-8 TEL022-362-8651