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創立記念日 |
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七月十五日は初代園長精道和尚の命日で、当園ではこの日を創立記念日と致しております。塩釜中央幼稚園は昭和四十二年に設立認可を受け、昭和四十三年には第一期生を迎えております。幼稚園の設立は精道和尚の前の代の住職である秀峰和尚からの念願であり、秀峰和尚逝去の二週間前の東園寺総代会議で承認を得たものでありました。精道和尚は昭和四十二年秀峰和尚の逝去にともない住職に就任するや、秀峰和尚の遺志を継ぎ幼稚園開園の準備に着手、前述の通り、昭和四十三年の四月には七十一名の園児の皆さんを集めて塩釜中央幼稚園はスタートしたのです。
塩釜中央幼稚園は、毎朝の礼拝や茶道など今日も園の根幹となっている活動はもちろん、他の市内幼稚園に先駆けて通園バスを導入するなど、積極的に保護者の要望を教育的配慮をも満たしながら取り入れ、運営されてきました。中央幼稚園は予想以上の活況を呈し、昭和五十年には同じ臨済宗寺院である西園寺様と西園寺総代小林氏の協力を得て、学校法人東園寺学園を立ち上げ、それぞれの幼稚園とも地域の方々に支えられながら今日まで保育活動を続けてまいりました。
さてそれでは、各幼稚園の根幹となる仏教保育とは如何なるものでしょうか?昨今のイラクや中東の混迷の原因は、キリスト教とイスラム教の軋轢であると指摘される一方、仏教は仏教の名の下に戦争を行っていない唯一の世界宗教であることが指摘されます。それでは、他の宗教と仏教の違いは何でしょうか?仏教は他の宗教とは違い、絶対の神を認めません。教祖であるお釈迦様でさえ、肉体的にはまったく不完全な人間として説かれます。仏教で説くところの真理は世の中のありとあらゆるものが不完全なものであるということです。不完全なものであるからこそ、お互いに寄り添いあい、強調しあいながら物事も人々もなりたっているということが仏教において最も大切な教理として説かれます。これが「縁起」ということです。
中央幼稚園では今後ともこの建学の精神を実際の園での活動に生かすべく、保育を行う所存ですので、保護者各位におかれましては本園の活動に関しご理解ご協力を頂きますよう懇願申し上げます。 |
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塩釜中央幼稚園 園長 千坂成也 |
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