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ご卒園ご進級おめでとうございます。 |
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厳しかった冬も終わりを告げ朝夕の冷たい風にも柔らかさを感じる季節となりました。保護者各位におかれましては、お子様のご成長に喜び多い日々を送られていることと存じます。私共教職員一同も、各学年それぞれに逞しくなった園児の姿に接すると、幼児期の成長の速やかさにただ驚かされます。本年は六十五名の園児がこの幼稚園を巣立って行きますが、幼児をとりまく社会環境が悪化する中、とにかく無事で成長して欲しいと祈るばかりです。
さて卒園児の進路は塩釜市、利府町、多賀城市、仙台市等の各小学校であります。したがって卒園式が年長組の園児の皆さんが一堂に会する最後の機会となります。ん?おや?え?ちがいますねぇ...卒園式で誰か休むかもしれないし...そう考えると、たまたま全員の園児のみなさんが揃った日が、園児全員が一堂に会した最後の日ということになりますね。園日誌を調べてみると中々園児全員が出席しているという日はそうあるものではありません。
そう思うと、私たちは日常生活のなかで家族と顔をあわせ職場や学校で共に働き共に学ぶという時間は、極当たり前のようで、実は不思議な縁と縁とによって結び付けられた貴重なものであることに気付かされます。
一期一会という言葉があります。この言葉は千利休の弟子で山上宗二の著作である『山上宗二記 茶湯者覚悟十体』に由来するもので、「主人は生涯一度きりの客に対するつもりで心をこめてこれをもてなしなさい。」という意味です。子供たちはこれから小学校中学校と成長する過程で様々な事象にめぐり合うことでしょう。子供たちが素晴らしい出会いにめぐり合える事と、それぞれの出会いを大切にして、心身ともに大きく成長されることを期待致します。
末筆になりましたが、この一年のご協力ご愛顧に心より感謝申し上げます。 |
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