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創立記念日
日本の伝統文化を通じ 自然や命の尊さを学ぼう! |
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塩釜中央幼稚園は昭和四十二年、次代を担う子供たちにお釈迦さまの教えに基づく保育を実践することを念願に宗教法人東園寺により設立され、翌年四月より新入園児を迎えました。当園では設立の発願者であり初代園長である東園寺十七世精道和尚の命日である七月十五日をもって創立記念日と致しております。ただし本年に関しては精道和尚十三回忌の法要の厳修の都合上六月七日を創立記念日とさせて頂きました。当日は遠くハワイ、北海道、京都等より大勢の寺院方に御来山頂きましたので、幼稚園は午前保育とさせて頂きました。保護者各位におかれましては、何かとご多用中のところ大変ご迷惑をおかけ致しました。何卒了承願います。
さて前園長が逝去してからの、この十二年間は、大きな時代の変換期でありました。阪神淡路大震災、一連のオウム教事件、九・一一テロ、アフガニスタンとイラクでの戦争等、国際秩序のひずみが露呈され、日本人が積み重ねてきた価値観が大きく揺さぶられるような大事件が頻発しました。また子供が犠牲者となる許しがたい事件も数多く発生致しています。また核家族化が当たり前になることにより、旧来は祖父母より伝承された日本古来の伝統や習俗が失われつつあります。当幼稚園では寺院の境内という保育環境の価値を再認識し、佛教精神による保育はもちろん、日本の伝統的な「手習い」を再評価し、宗教と自然と人間が非常に近い存在であった、古き日本人の豊かな心が子供たちの心に芽生える様、初心に帰って保育活動を行いたいと考えています。
以上を具体化するために、本年より年長組で書道教室を始めました。講師を引き受けていただいた佐藤静香先生、建部恭子先生には全くのボランティアで月二回も来園頂いております。先生方のご指導の賜物でしょう。墨を磨り白い紙に向かう子供たちの姿は真剣そのものです。その集中した姿だけで、書道を取り入れた成果を得たと思っていたのですが、先生から「筆を作るためには動物の命を頂かなくちゃいけないのよ。だから大切に使って下さい。」という説明を受け、子供たちは神妙な面持ちに...意外なところで、私たちの生活を支える命の存在を知らされて、私自身も勉強させて頂きました。
七夕参観日には子供たちが筆で書いた短冊も掲示されますのでどうぞご高覧ください。 |
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