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おさなご 10月号 平成20年11月更新
世界で一番のたからもの
 

起き上がり小法師の姿で親しまれる達磨さん。実は北魏の頃のお坊さんで、臨済宗や曹洞宗などの禅宗では、インドから禅を中国に伝えた最初の僧侶という意味で、初祖と称されます。

達磨さんはインドの香至国の第三王子で、幼少の頃から聡明な方であったと伝えられます。達磨さんの父は仏教を深く信仰しており、僧侶を招いては教えを聞くことを常としていました。ある時、般若多羅さんというお坊さんの法話に感銘をうけた王様はお礼にと見事な玉石を般若多羅さんに施与しました。般若多羅さんはその見事な玉石を三人の王子達に見せて言いました。
「王子たちよ!どうかね?この玉石に勝る宝があったならば言ってごらん!」
達磨さんの兄たち二人は言います。
「お坊さん、それは素晴らしい宝です。まんまるで大きくキズひとつありません。それに勝る宝というものは、思い当たりません。」
ところが一番下弟の達磨さんの答えだけは違っていました。
「お坊さん、それは確かに綺麗な玉石ですし、キズひとつありません。しかしどうでしょう。玉石というものはキズかつけば価値が下がるものですし、第一その玉石は太陽や月の力を借りて輝いているだけのものです。私はそれよりも人間の智恵の方が素晴らしいと思います。人間の智恵は太陽などの他の力を借りずとも自ら輝けるものですし、人間の心は傷ついても再び立ち上がることが出来るではありませんか!私は玉石などの物よりも、智恵や心という形のない宝の方がずっと素晴らしいと思います。」

般若多羅さんは達磨さん答えに感心し、父王が亡くなった後は王位などの争いを避けるため、自らの弟子としたそうです。

中央幼稚園は仏教の教えを根幹に保育をおこなっています。仏教保育といっても何も難しいことではありません。この少年時代の達磨さんの逸話の通り、私たちは何ものにも変えがたい宝を抱えて生きていることを学ぶということです。

園長 千坂成也
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