食事をする事、生活をする家がある事、好きな衣服を着る事…全て私たちの生活の中で当たり前の様に行われている事であり、必要な事柄です。
しかし、それらが当たり前のように感じてしまってはいませんか?そして私達がこの世に生まれるまでには、気が遠くなる程長い間の命のバトンタッチが行われ、数多くの命が途絶える中、不思議な事に私たちの命はこの21世紀まで繋がれているのです。
例えば、私達が普段当たり前の様に食べているお米について考えてみたいと思います。
太陽や水等の自然の力、お米を育てたり、収穫、運送、調理等、多くの人が携わっています。食べ物を始め、教育、文化、すべての事柄が数知れない人や物の「おかげ」で成り立っている事に気付かされます。
幼稚園の生活の中でも、遊びやお当番活動を通して子供たちは自然と報恩感謝の精神が身に付いていくと思います。ままごとやお店屋さんごっこの様な模倣遊びでは、少しずつ社会の仕組みを知り、感謝するきっかけになるのでしょう。お当番活動では、自分の当番の日を心待ちにし、意欲的に取り組む姿が見られます。そのような幼児の気持ちを大切にし、成長するにつれて社会の一員としての役割が果たせるようになって欲しいと思います。
当たり前の様に感じてしまい、感謝する事を忘れがちですが、大人も子供も「ありがとう」「どういたしまして」の気持ちを忘れずに生きていきたいものです。
子供たちにとって、幼稚園が初めての集団生活の場所であり、多くの事を学ぶ場所です。これからも感謝の気持ちを忘れずに保育していきたいと思います。
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