先日、ラジオを聴いていたら、中年の男性から、「娘の18歳の誕生日に贈りたい曲です。」というコメントを添えつつ、『ムーンライト伝説』とのリクエスト!この曲は一世を風靡した、セーラームーンのテーマソングであります。車の運転をしながら、半ば聞き流し気味にラジオを聴いていた私でしたが、意外な展開に笑み!最初は18歳の娘がセーラームーンで喜ぶか!なんて思いましたが、娘の18歳の誕生日に、この曲をリクエストした父親の気持ちというものを、いろいろ想像してしまいました。このお嬢さんが小さい頃の姿や思い出を振り返りつつリクエストしたのかな?それとも父娘の会話で、たまたまセーラームーンの話が出たのかな?このお父さん、最近お嬢さんと会話あるのかな?等々、完全に勝手な妄想です。そして、曲を聴きながら十五年程前の頃の事を思い出しました。私が園長になったばかりの頃、流行っていましたねぇ!セーラームーン!その頃は、毎日のように園庭で子供達と遊んでいましたので、よく「月に代わっておしおき」されたものです。
父親の気持ちに立つと、娘に限らず、我が子の成長というものは、嬉しいことであるとともに、何となく自分の手元から離れて行く子供の姿に淋しさも感じるものなのでしょう。ラジオから流れる曲に勝手な思い入れをしながら、子供にあれこれと世話を出来るというのも、案外短い時間なのだということを実感します。子育ての一段落した方々から、「幼稚園の頃が一番楽しかったよ!」という言葉を伺う事があります。日々の成長著しく、親も手探りで子育てをしている時節というものは、人生の中でも最も充実した時であるのかもしれません。刹那刹那の積み重ねである我々の人生、子供たちの為にも前向きに精進したいものです。
私ども教職員一同、幼稚園での生活が子供たちの人生の礎となること、諸行事が園児の皆さんはもちろん、保護者の方々にとっても素晴らしい思い出となるように、努力したいと思います。
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