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おさなご 7月号 平成21年8月更新

布施奉仕(ふせほうし)…だれにでも親切にしよう。

 

 早いものでもうすぐ一学期も終わろうしています。入園・進級当初は、園生活への不安から泣いて登園していた子供達も今ではすっかり園生活に慣れ、毎日楽しく喜んで登園しています。

 さて、今月の目標は、「布施奉仕」です。「布施」本来は、良い知恵を貸したり、友達に物をあげたり、親切にする事、励ますこと、思いをよせることを意味しています。では、普段の生活の中でどのようにすればこの精神が身についていくのでしょうか?

 子供達は、お家のお手伝いや先生のお手伝いをするのが大好きです。ちょっと困った顔で「先生を助けて!」とお手伝いを頼むと、喜んでしてくれます。「ありがとう。助かった。」の一言に満面の笑顔を返してくれます。

 又、子供達は、お当番活動やお世話をする事が大好きです。お当番活動では、堂々と皆の前に立ってとっても得意そうに、とっても嬉しそうに名前を発表します。自覚と責任に溢れた顔をします。小さい子が泣いていると、そっとハンカチを差し出す姿や頭をなでてあげる姿が見られます。泣いている子を慰める言葉は、とても優しくて、泣いている理由をとても上手に聞き出します。

 このように、子供達は常に毎日の生活の中で、「こんな事をしたい。あんな事をしてあげたい。」という思いやりを沢山持っています。この心こそが仏教の精進です。

 子供達は、本来「人にしてあげたい。人に認めて欲しい。」という「人と関わる事を喜びとする心」を持っています。自分の行為で、その相手が喜んでくれる事、褒めてくれる事を望んでいます。又、その行為を自分で出来る事がとても嬉しいのです。

 こうした子供たちの行動をしっかりと認める事、褒める事によって、子供達は更に人との関わりが上手に出来るようになると思います。子供達が成長していく過程で、「人と関わる事を喜びとする心」が失われない為には、周りの大人との関わり方がとても大切です。

 これからも、子供達の行動をしっかりと認められる目線と距離を持ち続けて行きたいと思います。

 
古永 唯
 
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