入園・始業式から二ヵ月が経ちました。慣れない環境に戸惑い泣いて登園していた子供達も、今では園生活に慣れ遊びを楽しんでいます。又、ブランコの順番を数を数えて待つ姿や、玩具の貸し借りを行う等、集団生活のルールも覚え、和やかに過ごせるようになってきました。
さて、今月のコ目は持戒和合です。持戒という言葉には、我慢をする・決まりを守るという意味が込められています。和合という言葉には、和やかに力を合わせるという意味が込められています。それでは、持戒と和合が合わさるとどの様な意味となるのでしょう。
そのままの意味を繋げると、我慢をして和やかに過ごしましょうとなります。
幼稚園の子供達は入園当初、自分の遊びに夢中になり、玩具の取り合いになる事がしばしばありました。友達と過ごす中で、徐々に互いの気持ちを考えられる様になってきましたが、喧嘩になってしまう事もあります。
ですが、誰かが仲裁に入り仲直りが出来た時、子供達はその経験を生かして、次に喧嘩になった時に自分達の力で仲直りをしようと努力します。自分の気持ちを抑え、相手の気持ちを考えられるようになるのです。
この様に、人間関係に於いては時に自分の欲求を我慢する事で、周囲との調和が保たれます。
誰もが相手の気持ちを考え、接する事の出来る世の中となれば、どんなに素晴らしい事でしょう。私たち教師は、そんな優しい心の持ち主を一人でも多く育んでいけるよう、日々の生活の中で配慮しなければならないのだなと思います。
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