10月5日は達磨忌。インドから中国へと禅を伝えた達磨さんのご命日です。達磨さん?本当にいたの?という声が聞こえてきそうですが、東園寺が属する臨済宗と、曹洞宗、黄檗宗という禅宗と称される宗門では達磨さんを菩提達磨大師或いは達磨円覚大師と呼び、初祖と尊称します。
達磨さんには様々な逸話がありますが、その中でとりわけ有名なものは崇山の洞窟で壁に向かって9年間も坐禅されたと事でしょう。世に九年面壁と言いますが、これに因んだ言葉が表題の「釈迦六年 達磨九年 俺一生」です。お釈迦様は六年の修行で仏陀となられた。達磨さんは面壁九年して、跡取りの慧可大師を得た。愚鈍な自分は一生が修行。それでもあきらめずに精進しよう!という具合に解釈出来ます。
お釈迦様でも六年修行で修行が終わったわけでは無く、その後の45年の説法により悟りはさらに深まったのでありますし、達磨さんだって9年の面壁により、跡取りの弟子となる慧可に邂逅した後も修行は続いているのです。
これで良いと停滞してしまったら、人生何か面白みがありません。何でも良いから目標や夢を持ちたいと思いますね。これは、子供の事を言っているのでは無く、私達大人の事を言っているのです。親が魅力的だと子供も活き活きします。子供の活き活きした表情は、私達親のエネルギー!
ということで、日々精進致しましょう。
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