坐禅。坐って姿勢を調え、呼吸を調え、そして心を調える事。
坐禅の目標は心を調える事ですが、そう簡単に心が調うわけがありません。不思議な事ですが、呼吸が落ち着くと自然に心も落ち着いて来ます。ふぅーっと静かに鼻から息を出して、軽く息を吸って、下腹に気を充実させて、また静かに息を吐く。ただそれだけの繰り返し。坐禅の要は呼吸にあります。それじゃ、歩いてやっても、立ってやっても、寝てやっても良いじゃないかと思われるかもしれません。これが良いのです。但し、長時間、腹式呼吸を続けるとなると、やはり坐るのが一番ですし、正座やあぐらよりも脚を組んだスタイルで行うのが腰も伸びて心地よいのです。
園児の坐禅。呼吸法は説明しますが、実際にすべての園児がゆっくりした坐禅の呼吸が出来ているのかと言えば、それはなかなか難しいものがあります。
それでも、園児たちは一所懸命、坐禅に取り組んでくれています。中には十五分位の坐禅の時間、全く動かない子供もいます。
坐禅と我慢大会は違うぞ!
坐禅の本分は確かに我慢大会ではありません。しかし、園児の坐禅には我慢大会という面も必要だと思います。人間の宝は、はやり強い心です。その基礎がこの坐禅で育まれる事を念願します。
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