新年が明け、早いもので三学期を迎えました。年長児は就学、年中少児は、進級に向けて期待を胸に登園している毎日ではないかと思います。
さて、今月の目標は「和顔愛語」です。和顔とは柔和な顔、いつもにこやか寛容の精神を表わす言葉だそうです。愛語は、愛欲の如き自己中心的な愛ではなく、伸の慈悲の如き人の為を思う愛から発せられた言葉を表わします。
同じ言動をするにも、表情一つで相手に与える印象は大きく変わるものです。常に笑顔の絶えない人の周りには、人が集まっている光景をよく見掛けます。又、言葉にも大きな影響力があります。相手を勇気付けたり、幸せにする事があれば、反対に傷付けたり、自信を喪失させる事もあります。どのように相手に伝えるかが大切になってきます。
先日、冬休みの思い出を各クラスで発表し合う機会がありました。
友達の前で一人ずつ発表をしたのですが、初めは緊張したり、思うように伝えられず戸惑う幼児の姿が見られました。しかし、友達や教師から優しく励ましの言葉を掛けられると、笑顔で「温泉に行った事が楽しかった!」「お餅を食べたよ!」等、思い出を話してくれました。人前で話す事で、伝える楽しさや難しさを体験する事が出来たかと思います。又、聞き手の幼児も自然に友達が話した事を共感して喜ぶ姿が見られました。
優しい表情や言葉、和顔愛語に努めれば、お互いに心が安らぎ、良い人間関係が築けるのではないでしょうか。私達、大人は日々の生活の中で、心に余裕が無い時にこそ、相手を思いやれるよう、一呼吸置く事を心掛けたいですね。又、子供達にも、生活の中で自然に相手を思いやり、そして言葉や態度で思いやりを表現出来るようになって欲しいと思います。
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