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禅定静寂(ぜんじょうせいじゃく)…よく考え、落ち着いた生活をしよう |
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寒さが厳しい今日この頃、卒園児は幼稚園生活も残すところ約一ヵ月となりました。現在は、小学校へ向けて時間内に給食を食べるよう心掛けたり、挨拶や返事を大きな声で行えるようにと、就学に期待を持ち園生活を送っています。
さて、今月の保育目標は【禅定静寂】です。禅定とは、心を集中させ安定させることや、落ち着いた豊かな心のことを意味します。静寂とは、どのような環境にも心静かに対応することを意味します。
子供たちの日々の遊びを見ていると、ちょっとした言葉の選び間違いで喧嘩に発展することがよくあります。
私達大人も、生活の慌ただしさに負け何かをじっくり考える時間を持てないことがあるかと思います。又、ついカッとなって誰かを傷つけるような発言をしてしまったり、トラブルになったことがあるという方も多いのではないでしょうか。何気ない一言でも、もしかしたら相手を傷つけてしまうかもしれない、という事を考えて話すには、日々の努力が大切だと思います。たとえ気心知れた家族でも、 自己中心的な気持ちをぶつけるようなことはせず、相手を大切にしようとする気持ちを持ち続けることはとても大事だと思います。親しき仲にも礼儀有りとは、禅定静寂に繋がる心があるのではないでしょうか。
当園では、年長児になると毎月一回坐禅を行い、心の安定や集中を図ります。ほとんどの園児が約三十分間の坐禅にも、物音たてず集中して参加することが出来ています。
禅定静寂の心を養う為に、坐禅や書道、お茶のお稽古は良き経験となる事と思います。心を落ち着かせながら、文字に興味を持ったり礼儀作法を学べるよう、今後の保育にも力を入れていきたいと考えております。
私達大人も、物事をよく考え、吟味してから発言や行動に繋げていきたいものです。 |
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工藤 芳恵 |
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