「もろもろの事象は過ぎ去るものである。怠ることなく修行を完成させなさい」
2月15日はお釈迦様がお亡くなりになった日であると日本では信じられています。冒頭の言葉はお釈迦様が弟子に囲まれながら、息を引取られる際におっしゃった言葉です。
すべてのものごとには終わりがある。人生も事物も、かたちあるものはすべて去り往くものです。大切な家族にもいつかは別れが…。
しかし、別れというものを自覚することは、日々を大切にすることに繋がります。一期一会の出会いを大切に、限られた家族との時間を大切にと思います。
お釈迦様の教えの根幹は「諸行無常」、すべての事象は過ぎ去るということにあります。そして、これに心から気付き、時間を大切にする生き方ということが仏教の目標であるのです。お葬式や法事も、身近な方の死によって、これを学ぶことで仏道修行となるのです。
話は変わりますが、子供の成長というは早いものです。あっという間に親の手を離れるような気がします。幼稚園の頃は楽しかった…。卒園児の保護者から伺う言葉です。何事にも手が掛かるわが子が幼児の頃、後になって手が掛けられる幸せというものに気付くのかもしれません。
とにかく大切に生きましょう。
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