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おさなご 7月号 平成25年8月更新

布(ふ)施(せ)奉(ほう)仕(し)…だれにでも親切にしよう。

 

 早いものでもうすぐ一学期も終わろうとしています。入園・進級当初は、園生活への不安から泣いて登園していた子供達も今では園生活に慣れ、毎日元気に登園しています。

 さて、今月の目標は、「布施奉仕」です。布施とは、相手の為に何かを提供する事。奉仕とは、見返りを期待せず尽くす事を意味します。

 では、普段の生活の中でどのようにすればこの精神が身についていくのでしょうか?

 入園した頃は、自分の事で一杯だった子供達も集団生活を通して泣いているお友達がいると「どうしたの?大丈夫だよ。」と優しく声を掛けハンカチで涙を拭いてあげる優しい姿を見掛けます。このように、誰かに親切にされたという気持ちによって、また誰かに優しい気持ちで接する事ができ、思いやりの気持ちが育まれています。この心こそが仏教の精進です。

 そして、このような経験を経てきたからこそ、私達大人は奉仕の心を自然と身に付けられたのではないかと思います。

また、子供達は、お当番活動やお手伝いをする事が大好きです。トイレに行くと進んでスリッパを綺麗に揃え「先生、スリッパ並べてきたよ!」と嬉しそうに教えてくれます。その都度、褒める事により子供達の自信に繋がっていきます。子供達は、「人にしてあげたい。」という「人と関わる事を喜びとする心」を持っています。


子供達が成長していく中で、「人と関わる事を喜びとする心」を大切にしていけるよう、周りの大人との関わり方が大切です。 これからも、子供達の気持ちに寄り添い思いやりの気持ちを育んでいけるよう配慮していきたいと思います。


降矢 愛
 
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