今月の保育のねらいである【生命尊重】は、生命を大切にしようという意味ですが、考えると非常に奥の深い言葉だと思います。
幼稚園では朝礼で園長先生から様々な話をして頂きます。私達が生きていく上で多くの動植物の命を頂いている事、命は自分だけの物ではなく、お家の人・周囲の人にとっても宝物である事といった様に、命の大切さに気付き、考える良い機会になっています。
又、体験を通して命の大切さを知る機会もあります。先月、年長児はトマト、年中少児はアサガオの種を蒔きました。毎日の戸外遊びの中で子供達は自分の鉢植えがどのように生長しているか期待を持って観察しています。前日よりも生長が見られると嬉しそうに教師に報告したり、友達同士で喜び合う姿が見られます。生長の過程を自分の目で確かめる事で生命力の強さを感じる事でしょう。特に年長児は食べ物を育てているので、自分の生命を維持する為には他の動植物の命を頂いている事にも気付ける様、言葉掛けをして行きたいと思います。そして今まで以上に感謝の気持ちを込めて「いただきます。」の挨拶をしていきたいと思います。
最近はテレビやゲームの影響もあり「死んでしまっても、また生き返る。」と勘違いしている幼児も中にはいるかもしれません。命は皆に平等で、たった一つしかないかけがえのないものです。
是非この機会にご家庭でも命の大切さを話し合って頂きたいものです。幼稚園でも今後も命や生きものを大切にする気持ちを培っていけるような保育を心掛けていきたいと思います。
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