2月15日は涅槃会。お釈迦様がお亡くなりになった日であると信じられています。釈迦族の王子として生まれ、29歳で出家、35歳で悟りを開き仏陀となられたゴータマ王子は、釈迦族の聖者という意味の「釈迦牟尼仏」と漢訳の仏教圏では称されます。
お釈迦様は悟りを開かれて後、49年にわたり布教伝道の旅をされ、齢80で北インドのクシナ―ラという町の沙羅双樹の下で生涯を閉じられます。 お釈迦様は死を迎える3カ月前に、自分の死期を悟られ、付き人のアーナンダにこれを告げます。修行が充分でなかったアーナンダは、お釈迦様に涙ながらに、死ぬなどと言わず、永久に修行者達を導いて欲しいと懇願しますが、お釈迦様は次のようにおっしゃいました。
「アーナンダよ。私は何度も説いたではないか。生ある者は必ず滅す。会えば必ず別れが訪れる。私の肉体とて、この理(ことわり)から逃れることは無いのだ。私が亡き後は、私の教えを拠りどころとしなさい。そして自分自身をよく鍛え、自分自身を拠りどころとしなさい。」
漢訳の経典では「法(ほう)燈(とう)明(みょう)自燈(じとう)明(みょう)」と訳されるこの言葉を説いた3カ月後、お釈迦様は「弟子達よ!ものごとは移り変わるものである。怠らずに精進しなさい。」との言葉を最後に眠るように息を引き取られたと言われます。
「自分自身の可能性を追求しなさい。」「人生の時間は限られている。」お釈迦様の人生から、私が強く感じる事はこの2つです。
よく卒園された保護者の方々に、子供はあっという間に大きくなるよ!幼稚園の頃は楽しかった!というお話を伺います。たしかに子育てというのは、後から振り返れば、あっという間なのかもしれません。日々、悔いの残らぬよう精進したいものです。
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