早いもので子供達の一年を振り返る時期になりました。入園・進級した頃は、まだ一人で出来なかった子供達も、様々な行事や活動を経験し達成感や友達と協力する事の大切さを味わいながら、心身共に成長する姿が見られる様になりました。
さて、今月の目標は「禅定静寂」です。仏教用語で「禅定」とは、心を安定統一させること、心の計らいを静める事、「静寂」とは、どのような環境にも心静かに対応する事を言います。
私たち大人も、思いつきをそのまま実行し失敗した事はありませんか?行動を移す前に、じっくり考え世の中の動きに巻き込まれず落ち着いた生活を心掛けたいものです。
幼稚園の活動として、朝の集まりでは、「延命十句観音経」を唱えています。合掌をして、お経を唱える事は、一日の始まりでもあり心を落ち着かせ全員の心が一つに向けられる仏教園ならではの大切な時間となります。年長組になると、月に一度園長先生指導の下で、坐禅を行います。初めは、落ち着きに欠けていた子供達も今では落ち着いて坐る事が出来ます。その他にも書道教室やお茶のお稽古にも参加し日本の伝統文化に触れながら礼儀作法や、正しい文字の書き方を学んできました。また最近は、人の話を集中して聞き、行動する事を身に付けてきたようです。
子供達は、外で元気に体を動かして遊ぶ「動」と「静」のバランスが大切となります。
就学しても幼稚園で培った経験を生かし頑張って欲しいと思います。
進級、進学まで残り僅かとなり、一人ひとりの気持ちを大切に素敵な思い出を作っていきたいと思います。
降矢 愛
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