私達が生きていく上で基本の柱となっているもの、それは衣・食・住です。その中でも、無くてはならないものと言えば「食」です。季節も秋へと変わり、米や魚、野菜等の旬の食べ物が沢山味わえるようになりました。特にお米は、日本人にとって馴染み深い食べ物です。昔は、全て人の手で農作業が行われていました。現在は、機械を使って農作業が出来る便利な時代になりましたが、どちらにしても、私達の元に届くまでには、沢山の時間や苦労を掛けて作られているということに違いはありません。しかし、豊かに暮らせる現代で生活をしていると、食べ物の有難さを実感するということを忘れがちになっているのではないでしょうか。「報恩」とは、恩に報いる事、恩返しをする事であり、「感謝」は有難いと思う心のことを言います。幼稚園では食事をする際、「いただきます」と手を合わせて挨拶をしています。私達が当たり前のように頂いているものは全て、誰かの手によって作られている事、命あるものを頂いているという事を知り、感謝の気持ちを持って食事が出来るようにしています。
また、子供達は活動の一環として当番活動やお店屋さんごっこを通して、社会の仕組みを学んでいきます。人に何かをしてもらう事が当たり前ではなく、誰かのおかげで自分も生かされているという事を知り、どんな小さな事にも感謝の気持ちが持てる心を育てていけたらと思っています。そして、私達も日々感謝する気持ちを忘れずに、今後も保育にあたりたいと思います。
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