早いもので、今年度の園生活も残り一ヶ月となりました。年長児は卒園に向けて、年中組、年少組は進級に向けて子供一人ひとりが期待に胸を膨らませている姿が見られるようになりました。四月当初は教師の助けを必要としていた子供達も今では自ら進んで行ったり、友達と協力して一つの事をやり遂げたりと身も心も成長を感じられます。
さて、今月の目標は「禅定静寂」です。「禅定」とは心を静めて一つの対象に集中する事、「静寂」とはどのような環境にも心を静かに対応する事を言います。心に思った事、感じた事をそのまま口にしてしまうと他人に迷惑をかけたり、悲しませたりする事にも繋がります。そういった時こそ「禅定静寂」のお教えが大切であると感じます。
幼稚園の一日の生活の中では、何度も心を落ち着かせる時間があります。登園して元気に遊んだ後は朝の集まりを行い、御仏様に挨拶をします。給食を食べる前、帰りの集まりでの挨拶も同じです。活動の節目節目に手を合わせ、心を落ち着かせる時間があるのです。日々の生活の中にあるこの時間を大切にし、活動に入る前に気持ちを落ち着かせ、活動に意欲的に取り組んで欲しいと思います。
子供達はもうすぐ進級、進学を迎えます。幼稚園での教えを胸に刻み、残り僅かな生活を楽しく過ごして欲しいと思います。
早坂 昇子
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