早いもので、いよいよ今年度もあと少しとなりました。何かと慌ただしい毎日を過ごしているところです。園児達も来月には進級や入学という新しい環境に変わる事を自覚して過ごしている様子が見られます。年長児は、これまで園生活で学んできた事を小学校でも発揮し明るく元気に過ごして欲しいと思います。
さて、園では、様々なカリキュラムを基に保育が行われていますが、小学校から中学校と進むにしたがって、知識を中心とした教科書学習が行われます。
知識は、自分で努力し学べば学ぶほど、積み重ねられていきます。しかし、知識だけ豊かになっても、人間性を向上する事は出来ません。知識に加えて知恵(智慧)を磨く事も大切です。佛教では元来すべての人間に佛の智慧が宿っていると考えます。しかし私達が迷い、社会に争いが止まないのは、私達の心に自分や自分の家族、あるいは自分の国だけが…と
いう思いが有るからです。このような余物が無くなった時、私達の佛の智慧が現れるとお釈迦様はおっしゃっています。このような心境にあって生じる自他を超えた願いこそが、本 当に大きな希望=夢と言えるのではないでしょうか。
園児達には園生活で学んだ事を基礎に心の大きな人になって欲しいと思います。
五十嵐 久美子
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