2月15日は涅槃会。お釈迦様の死を悼み、その教えを鑑みるお勤めである涅槃会という法要を営みます。お釈迦様は紀元前3〜4世紀の方で現在はネパールに位置するルンビニーで誕生されました。お釈迦様と称されるのはネパールとインドの国境付近を統治していた釈迦族の聖者を意味する、釈迦牟尼仏を略したもので、ご本名はゴータマ・シッダールタと言い、ゴータマ・ブッダと呼ばれることも少なくありません。
29歳で修行者となり、35歳で悟りブッダとなられたお釈迦様は45年にわたり布教活動をなされ、80歳のときに北インドのクシナガラという場所で亡くなります。
これより3ヵ月前、お釈迦様は長年お釈迦様のお世話をしていた修行者であるアーナンダに3ヵ月後にこの世を去ることを伝えます。驚いたアーナンダは「どうかお釈迦様、もっと長生きしてください。お釈迦様のような立派な方ならご自分のお好きなだけ生きることができるでしょう。」と懇願します。しかしお釈迦様は「この世は無常、会うものには必ず別れがある。この理から私とて逃れることは出来ないのだよ。だからこそ仏法をよく学び、これを拠り所としなさい。そして自分自身をしっかり鍛えて拠り所と出来るように努力しなさい。」と答えます。漢訳の経典では「法灯明 自灯明」とい言葉で知られます。
幼稚園では2月16日に涅槃会参観日を実施します。塩釜出身の絵師で仙台藩四大画家の一人にも数えられる小池曲江居士筆の大涅槃図に接し、子供達が命の大切さを学び、お釈迦様の偉大さを感じてもらえれば幸いです。
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