〜4月8日はお釈迦様の誕生日〜
保護者各位におかれましてはお子様のご入園、ご進級に喜び多い春をお迎えの事と存じます。ご承知の通り塩釜中央幼稚園は仏教の教えを根幹にし、様々な仏教行事をカリキュラムに取り入れながら年間行事を計画しております。春の仏教行事と言えば4月8日の降誕会〜お釈迦様の誕生日があります。近年は花祭りという名で親しまれる降誕会は春という麗らかな季節に行われる仏教行事の中ではその名の通り最も華やかな法会(ほうえ)であると言えます。
お釈迦様の本名はゴータマ・シッダールタ。釈迦族の王子として誕生したお釈迦様でしたが両親であるシュッドダーナ王とマーヤ妃は長い間子宝に恵まれず、やっと授かったのがお釈迦様だったと伝えられます。一宗教の開祖であるお釈迦様の誕生は神秘的な出来事として伝えられます。お産の為の里帰りの道すがらルンビニー園という場所に立ち寄ったマーヤ様は花盛りの無憂華(むゆうげ)を一枝折ろうとした時にお釈迦様はマーヤ様の脇の下から誕生し、東西南北四維上下を見渡すと、それぞれの方角に七歩進まれ「天上天下唯我独尊(天にも地にもただ我独り尊し)」と宣言されたというのです。
「天上天下〜」はありとあらゆるものの生命の尊い事を説示されたとか、七歩進まれたというのは地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天の六道輪廻から解放される事を意味するとか、色々な解釈をされるこの逸話ですが、マーヤ様の耳には「おぎゃあおぎゃあ」という赤子の泣き声が何とも逞しく、誇らしく、そして意味深く聴こえたのだと私は思っています。それを宗教的に表現したのが天上天下唯我独尊なのです。
どの家庭にとっても我が子は唯我独尊!これをよく理解して一年間保育に当たりたいと思います。何卒宜しくお願い申し上げます。
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