運動会、芋掘り、お遊戯会と行事が続いた二学期も本日大過なく終業式を迎えることが出来ました。これも園児個々の頑張り、保護者各位のご協力の賜物であろうかと存じます。誠に有難うございました。
これから幼稚園では大掃除をして預かり保育の終了と共に教職員も冬休みに入ります。塩釜中央幼稚園の教職員はみんなそれぞれに努力家で、沢山の仕事に対し一所懸命に取り組んでくれていますので、心身共にゆっくりとオーバーホールして欲しいものです。東園寺もお正月は何も仕事が入らなければ比較的のんびりと過ごせるのですが、こればかりは予想出来ません。したがって何も外出のスケジュールは入れずに住職(私)はジッと寺院待機・・・。
お正月を迎える前に一つ大きな仕事があります。除夜法要です。大晦日の11時30分過ぎから本堂で読経して来る年の穏やかなる事を祈祷し、大鐘を打ち鳴らします。東園寺では一般的にいう百八の鐘ではなく、参拝者全員に除夜の鐘を撞いて頂きます。例年二百を超える参拝者が鐘を撞き、無料で振る舞われる年越し蕎麦やおでんを召し上がって頂いています。
ところで除夜の鐘の百八は煩悩の数とか、月の数の十二、二十四節気の数の二十四、七十二候の数の七十二を足した数とか言われますが、定説は無いようです。煩悩の数については仏教学派によって数がまちまちですし、そもそも煩悩を消除するという考え方自体が日本仏教的では無いかもしれませんね。
煩悩即菩提という言葉があります。人間には煩悩という様々に欲があるからこそ、これを乗り越えたり、力に変えたりして、悟りに到達出来るという考え方です。また一部の宗派には個人的な煩悩をどんどん大きくさせて、自分だけではなく、この世の中すべての人を救い楽しませるという欲望を持とうじゃないか!と教えたりします。これって、とても現実的で、社会が成長する為のモチベーション喚起に役立ちそうですね!
平成最後のお正月、園児の皆さん、ご家族にとって穏やかで楽しいひと時であることを心より祈念申し上げます。皆さんの幸せな日々が世の中に大きく広がりますように!
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