先日、大学の先輩の一周忌で大分に行って来ました。私の先輩ですからまだ50歳台前半で遷化(せんげ=僧侶が亡くなること)されており、昨年の葬儀の際も「まだまだこれからなのに…」という声があちこちから聞こえて来ました。確かに人生90年という現代において50数年の生涯はあまりにも短いと言えましょう。昨年は会葬者が多いという理由で葬儀会館での葬儀でしたので、先輩のお寺に参りさせて頂くのは今年が初めての機会です。綺麗に整備された境内に故人の真面目なお人柄がありありと感じられ、あたかも「千坂君!遠方有難う!」と仰っているようでした。
先輩の一周忌に当たり、大学の寮で苦楽を共にした先輩方や同級生と再会し、お互いに中年から初老に向かう容姿を目の当たりにしながらも、心だけ学生時代に戻って和やかに歓談しつつ、日々の時間を大切にしたいと心から実感したのであります。
どう考えても人生はそんなに長いものではありません。私達が子供と過ごす時間もそうですね。子供が大きくなると親は「幼稚園の頃は楽しかった。」と実感するものです。子育て真っ只中の保護者各位におかれましては、ご苦労も多いかと思いますが、何卒、日々を大切にお子様との時間を共有して頂きたいと存じます。
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