保護者各位におかれましてはご清祥の段、大慶に存じ上げます。日頃より当園の活動に対しまして越格のご厚情を賜り心より御礼申し上げます。
さて先日のお遊戯会はお楽しみ頂けたでしょうか?残念ながらお休みとなってしまったお子様にはお遊戯会に向けた練習の過程で学んだ多くの事を成長の糧として頂き、参加出来た園児の皆さんには舞台で受けた沢山の声援を忘れず、さらに飛躍して欲しいと思います。
表題の語句は悟りを開いたお釈迦様が初めて教えを説いた後、布教を出来る程に育った弟子達を伝道の旅へと見送る際に仰ったものです。よく私達は「終わり良ければすべて良し」と言いますが、お釈迦様は「最初」も「中ほど」も、そして「最後も」最大限の努力をしなければ「終わり良し」とはならないと訓戒しています。
確かにそうですね。「俺は大器晩成だ!」と言って若い頃に努力を怠っていれば大きな成功を掴むことは出来ません。子育てなどは正に「初め良く、中ほど良く、終わりも良かれ」と愛情を注がねばなりません。この言葉を肝に銘じ、教職員一同、来年も保育に当たりたいと思います。来年も何卒宜しくご高配ください。
ちなみに「初め良く、中ほど良く、終わりも良かれ」という言葉は「初中後」の語源であるとも言われます。辞書を調べると「初中後」は「しょちゅうご」とルビが打たれ、「はじめから終わりまで。終始一貫。」という意味が付され、伝統的な芸事で用いられる語句だそうです。もちろん経典にも出て参ります。また、昔は「初中後」と書いて「しょっちゅう」と発音したという先輩がいましたが、ネットで検索すると、この説に数件のヒットがありました。強ち嘘でも無いのかもしれません。
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