瑞巌寺での写生会のときのこと。一所懸命に本堂の威容を描いている子供達の絵を見ていると同じものを描いていてもそれぞれに個性というものが表現されています。細部を入念に描く園児もいれば屋根や柱など構造体を堂々と描く園児もいます。年長児の絵を見て不思議に感じることがありました。瑞巌寺の屋根が青いのです。瑞巌寺の屋根は瓦屋根、しかも本瓦葺という国宝の名に恥じぬ工法であります。瓦と言えば黒と思い込んでいる私は園児の目線に近いところから屋根を見上げると、青空に照らされる瓦はまさに「青」に近い色合いをしています。先入概念の無い子供の眼力に感心しつつ、禅の修行の目指すところはこの既成概念を超えた自由な心であると改めて感じました。
既成概念や構築された知識は私たちが社会生活を営む上で、必要なものではありますが、その思い込みにより自分自身に大きな負担を掛けることも多々あるように感じます。坐禅しなさい!とは言いませんが、時には全てを忘れて無心になれるものを見つけたいものですね!心のリセット重要です。
さて、コロナ禍の今年度、保護者の皆様には幼稚園の華であり、最大の特色である様々な行事が中止や縮小となり大変申し訳なく思っております。園児の安全を第一に考えての対応でありますので、何卒ご理解賜りますようお願いし申し上げます。お遊戯会に関しては何とか保護者の方にご覧頂けるよう準備をして参りたいと考えております。各位におかれましてはお子様同様ご自身の健康管理には充分にお気をつけ頂きますようお願い申し上げます。 |