2月15日は涅槃会。お釈迦様が亡くなられた日であると日本では信じられています。お釈迦様が亡くなられた様子を伝える涅槃図にはたくさんの人々や神々、そして動物達が描かれています。29歳で修行者となられ35歳で悟りを開かれ、45年にわたり法を説き多くの人々を救い励ましてきたお釈迦様は臨終の時に至って、「もろもろの事象は過ぎ去るものである。怠らず修行を完成なさい。」の言葉を遺し、眠るように亡くなっておられます。人間の一生には限りがある。だからこそ日々を大切に生きなくてはならないと、涅槃図に描かれるお釈迦様の臨終の姿は私達にそう教えてくれているのです。
また前述のように涅槃図にはたくさんの方々が描かれています。涅槃図に集う生きもの達はお釈迦様の信仰者であると共にお釈迦様を支えてきた方々ですね。人間はどんなに素晴らしい方でも誰かの支えや、天然自然の恵がなくては生きていけません。お釈迦様だって弟子や信者が居たからこそ、たくさんの教えを遺すことが出来たのです。
人間、より良く生きていく為には良い縁に恵まれることが大切です。それでは良い縁に恵まれる為にはどうしたら良いでしょう?これもお釈迦様の生き方に学ぶならば、自分の信じるものに誠実に向き合うことに尽きると思います。 |