12月8日は成道会。お釈迦様がお悟りを開かれた日であると日本の仏教では信じられています。
お釈迦様は釈迦族の王子として誕生されました。お釈迦様の生涯をテーマにしたお経ではお釈迦様がお産まれになった際の奇蹟を様々に記していますが、ここは割愛してお釈迦様が誕生してそれほど時を経ずにお母様であるマーヤ妃が亡くなられたという事、王子という立場もあり、お釈迦様は物質的に何不自由なく成長された事を紹介致します。
お釈迦様はご結婚されお子様にも恵まれますが、29歳のときに城を離れ修行者となられます。
お釈迦様は物質的な幸福では得られない何かを求めて出家されたのですね。６年の苦行の後に、現在はブッダガヤと呼ばれる地域にある菩提樹のもとで坐禅を組んだお釈迦様は、見事に悟りの境地に達します。お釈迦様の悟りは言句を超えたものですが、その悟りの働きは「縁起」であると伝えられます。「縁起」とはすべてのものごとには原因があるという意味です。人生には苦しい事も相当多いものですが、その原因をしっかり分析して、原因を取り除きなさいというのがお釈迦様の教えです。まったく簡単な事ですね！しかし、実際に出来るかというとなかなか難しい…。先ずは原因を分析する為に自身の生活を反省する事も難しいですし、反省したとしてもさらに行動に移す事はさらに困難です。しかし本当に自己の向上を目指すならば原因をしっかり見据える努力は欠かせません。お子様を育てるにあたっても同じですね。先ずはお子様のパーソナリティを把握し、その成長に対して適切なものを提供する責務が大人にはあるのだと感じます。 |
