塩釜中央幼稚園のお遊戯会には成道会(じょうどうえ)という言葉が添えられています。成道会はお釈迦様がお悟りを開いた日を祝い、私達も目標に向かって努力することをお釈迦様に誓う法要です。日本では12月8日がお悟りの日であると信じられていますが、幼稚園ではホールの都合なので12月中の土曜日に成道会お遊戯会を実施しています。
釈迦族の王子として周囲の歓喜のもと誕生したお釈迦様でしたが、生まれて1週間後に母マーヤ様が逝去し、マーヤ様の姉妹マハープラジャパティ様に養育されます。生まれてすぐアシタ仙人という人に「この子は国を継げばインド全土を征服する大王となり、修行者となれば完全な悟りを開いてブッダとなり、世界中の人々の心を安んじる教えを説くだろう。」と予言されたお釈迦様。父スットダーナ王は当然、我が子は王位を継ぎ、国を大きくしてくれるに違いないと信じていましたが、少年時代のお釈迦様は活発な方ではなく、むしろ優しく穏やかな人柄であったようで、父王はだんだん王子の将来が心配になってきました。そこで、王子の出家を恐れた父王は王子の前から病人、老人、死者といった王子の心にネガティブな感情をもたらす事象を避けて育てたと伝えられます。しかし人間生きていれば、どんなに工夫してもこれらの事柄を避けることは出来ません。成人してから、このような人生に当然起きる苦難に出会ったお釈迦様は死の恐怖から逃れる為に、城や妻子のもとから離れて修行者となってしまったのです。
修行者となったお釈迦様はインドの伝統的な瞑想法や苦行に勤しみますが、苦行がもとで瀕死の状態となります。死の瀬戸際で亡き母親の声に正気を取り戻したお釈迦様は、今まで取り組んだ苦行を反省し、沐浴で身を浄め、スジャータさんという方から施された乳粥で元気を取り戻して、後に菩提樹と呼ばれるようになった大樹の下で坐禅に取り組みブッダと成られるのです。お釈迦様は坐禅をしながら十二縁起というものを熟考しました。十二縁起は簡単にいうとものごとが生じる為には必ず原因があるという教えです。
楽しみにも苦しみにも原因がある。その原因を分析してそれを取り除き、時間や縁を大切にして日々を大切に生きよう!というのがお釈迦様の教えの根本です。
園児達はお遊戯会に向けて一所懸命練習を重ねています。保護者の方々におかれましては舞台に花開く子供達の姿を楽しみになさってください。 |