平成三十一年一月発行
「光陰惜しむべし」
いよいよ平成31年となりました。平成最後の年ですね。本日1月10日は宗祖臨済禅師のご命日。毎年、臨済宗妙心寺派宮城福島教区第四部の寺院方と共に臨済忌を営むのですが、ごく数年前迄は若手僧侶だった小衲も中堅よりも少し上の年代となってしまいました。
個人的には昨年来、とてもお世話になった方々がこの世を去られ、服喪しつつ時代の流れを感じておりました。亡き方々の恩徳に思いを馳せると、我が身、我が立場が本当に沢山の方々のお力や、天然自然の恵みに支えられている事に改めて気付かされます。また先々代、先代住職が満66才、弟が48才で遷化しているせいか、52歳となった自分自身の仕事の集大成についても真剣に考えるようになっています。正月早々縁起が良くないと思われるかもしれませんが、沢山の方の死に携わっていると、己も死と隣り合わせで生きているという実感は常にあるのです。そして自分の死を考えるのは、日々を大切に生きる上でとても大切な事です。
「生死事大、光陰惜しむべし」
やがて死すべき命の今ある事に感謝し、日々大切に生きて参りましょう!