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法螺貝 住職の法話

平成十八年六月八日発行

『 厄年(やくどし) 』

 先日、太宰府天満宮にお参りさせて頂きました。境内の掲示によると昭和四十一年生まれの小衲は男の前厄だそうであります。それまで楽しく旅行していたわけですが、そんな看板を見ると何となく不安になってくるものであります。男の厄年というのは四十二歳が最初かと思っておりましたら、実は二十五歳も大厄だったそうで、私は既に厄年を経験していたのでした。しかし二十五歳の頃は、まだ副住職で独身だったせいもあるのでしょうか、厄年なんて事はまったく眼中にありませんでした。そう思うと、僅か十数年でずいぶん守るものべきものが増えたことを実感します。男女年齢別の前厄、大厄、後厄が記載された看板の前にしばしたたずみ「ずいぶん厄年って多いもんだね。」と呟くと、同行のものに「法事より少ないですよ。」と鋭い指摘を受け絶句!お祓いしてみようかと思案する、坊主にしては信心深い自分を笑いつつ参拝をすませてまいりました。

 凡僧の私の話はこれ位にしておきまして、昭和の名僧で妙心寺元管長の故梶浦逸外老師が同い年の旧友に、厄年について戒めら得た事に答えておられる興味深い資料がありましたので紹介致しましょう。

「そうかこの四年は運が無いか。しかしそれは良いことだ。窮すればこそ変じて通じるものだよ。本当の幸福とはこういうときに生まれるものだ。わき目をふらず命がけで、三昧でやりきることだよ。」

 なかなか我々常人では及ばない境涯でありますが、逸外老師は実際にこの厄年の間に正眼短期大学という学校を設立し、この言葉を現実のものとしておられるのです。確かに逆境にあるときこそ真摯に前を見るという態度は、厄年云々に限らず、私達が生活をする上で大切なことでありましょう。

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