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法螺貝 住職の法話

令和八年八月発行

「先住職三十三回忌」

私事ながら先日、父であり東園寺の先住職である精道和尚の三十三回忌を迎えることが出来ました。先住職は昭和四十二年に先々住職の秀峰和尚の遷化(僧侶が逝去すること=教化の場所を遷すという意味があります。)にともない東園寺住職となりました。精道和尚は若い頃から聖和学園で教鞭を執り仏教による教育に情熱を燃やしていましたので、住職になると直ぐに塩釜中央幼稚園を設置します。秀峰和尚の遷化が一月三十一日、幼稚園の認可はその秋に取得し、翌年昭和四十三年から第一期生を迎えていますのでとんでも無い馬力の持ち主だったと思います。住職在任中には中央幼稚園の姉妹園である塩釜第二中央幼稚園を設立、鐘楼、三重塔、大庫裡を建立すると共に昭和五十六年は東園寺中興開山曹源和尚二百年遠諱を実施し、当時の妙心寺派管長である山田無文老師を拝請し、大授戒会を開催しています。
また若き日にビルマで行われた世界仏教徒会議に参加して以来、諸外国の仏教徒との交流が好きだった精道和尚は縁あってマウイ島のハワイ開教院の兼務住職としても辣腕を発揮しました。 そして晩年に校長として復帰した聖和学園ではその明るいキャラクターで生徒に慕われ、生徒が東園寺に遊びに来ることもしばしばだったと記憶しています。
このように大車輪の活躍をした精道和尚ですが住職在任期間は二十七年とさほど長くは無く、六十六年の人生はまさに「太く短く」でありました。
お釈迦様の教えに次のようなものがあります。
「怠惰に百年生きるより、精進する者の一日のほうが勝る」
「生滅の理を知らず百年生きるより、生滅の理を見る者の一日のほうが勝る」
「不死(甘露)の境地を知らず百年生きるより、それを見る者の一日のほうが勝る」
「最高の法を知らず百年生きるより、それを見る者の一日のほうが勝る」(以上、『法句経』)
このようにお釈迦様はまずは今の一日を大切に生きなさいと教えた方です。寿命の長短は本人の努力だけではどうすることも出来ませんが、先住職に人生をふり返ると、お釈迦様の教えに順うように、まさに日々一所懸命であったと感じられ、それだけでも本当に素晴らしい生涯だったと思えます。またその活動を支えてくださった方々のお力や日本の隆盛などの縁にも恵まれていました。先住職が東園寺住職を務めた昭和四十二年から平成六年はいろいろな意味で稀有な時代だったと感じます。改めて先住職時代から今日に至るまでの皆様とのご法縁に心より感謝申し上げます。

 
東園寺 所蔵書画

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東園寺 中興開山

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布袋の袋 東園寺住職の塩釜中央幼稚園園長のブログ。
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