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法螺貝 住職の法話

平成二十一年六月発行

『お釈迦様のエコ』

お釈迦様は太子という地位を捨て、修行者となられてからは、常に粗末な最低限の衣服を身に着けておられました。どんなものをお召しになっていたのかというと糞掃衣(ふんぞうえ)と呼ばれるもので、死者の不要となった衣服や、ゴミ捨て場にあったぼろきれを綴り合わせてお使いになっていたとされます。糞掃衣とはインドの言葉のパンスクーラのパンスを音写したものですが、まさに粗末なぼろきれをイメージさせる素晴らしい訳と言えるようです。
 さて、ぼろきれを縫い合わせて作った衣をお召しだったお釈迦様ですが、このぼろきれが更にぼろになると、今度はこれを適当に裁って雑巾にされたそうです。ものを大事にされたのですねぇ。お釈迦様は。ところが、お釈迦様のリデュースはこれで終わりではありません。雑巾としても利用できない程、布がぼろぼろになると、最後には粘土に混ぜて壁の補強材にしたと言いますから、徹底しています。

 リユース。リデュース。リサイクル。リユースは同じ用途でものを使うこと。リデュースは違う用途でものを活かすこと。リサイクルはものを資源として活用する事。スリーRと呼ばれる観念ですが、お釈迦様はまさに、この先駆者です。

 小衲はというと、ものが処分出来ずに「いつか使うだろう!」という品々に囲まれて生涯を送りそうな感じ?であります。これじゃ、ものが死んでいますよねぇ。

 
 
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