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東園寺所蔵書画

愚堂東寔禅師「消息」

一昨日者時邊
氷講饋給□
存候其節致
他行候故以本
便如此候如何様
掛□目可申述候
恐々不宣 
大仙寺
六月三日 愚堂(花押)
千村次郎衛門
座右

 

愚堂東寔禅師(一五七七~一六六一)は、天正五年、岐阜県伊自良村大森の出身。年少時より記憶力に優れ、八歳の時より、東光寺山内陽徳軒の宗固首座という僧侶の下で漢文等を習う。十五歳にして宗固首座の紹介で、東光寺の住職瑞雲宗呈和尚の弟子となり、東寔を名乗る。十九歳諸国行脚。伊勢長島の説心、下野国興禅寺の物外、播州赤穂三友寺の南景の各禅匠に参じ、慶長十年(一六〇五)、東寔二十九歳の時、三友寺において大悟する。禅師はこの悟りの境地を確かめるべく、興津清見寺に住していた説心和尚、臨済寺の鉄山和尚、備前大安寺の天長和尚に参ずる。
その後、東寔三十一歳の時、妙心寺山内聖澤本庵の庸山和尚の膝下に参じ、さらに雲居や大愚等と諸国行脚。仙台にて虎哉禅師に参じたのはこの時である。そして、東寔三十四歳にして、聖澤本庵、庸山和尚の法を嗣ぎ、愚堂の道号を師より賜る。庸山和尚に初参の際に、蚊の中で夜坐に取り組んだことは有名である。愚堂禅師は妙心寺開山関山慧玄禅師三百年遠諱に際し、焼香師を勤めると共に諸堂の復興に為に尽力、白隠和尚に連なる愚堂下の法継は純禅とも称せられ、人法では現存する唯一の法継とされる。

 

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