伊達綱村公「一念弥陀佛即滅無量罪」
綱村公は鐵牛禅師に帰依し、仙台に大年寺を建立した。鐵牛禅師が属する黄檗宗は、隠元禅師が伝えた楊岐派の臨済宗で、明治以前は臨済宗黄檗派と称したようである。元来の法流の上では妙心寺派などと帰を一にするが、日本の臨済宗は宋代の影響が強く、明代の臨済宗である黄檗宗とは外見上は全く違う宗派に見える。黄檗宗の特色は結制と呼ばれる集団での修行の他、信者には念仏勧めており、この綱村公の書も斯様な黄檗禅の影響であると思われる。
伊達綱村公「一念弥陀佛即滅無量罪」綱村公は鐵牛禅師に帰依し、仙台に大年寺を建立した。鐵牛禅師が属する黄檗宗は、隠元禅師が伝えた楊岐派の臨済宗で、明治以前は臨済宗黄檗派と称したようである。元来の法流の上では妙心寺派などと帰を一にするが、日本の臨済宗は宋代の影響が強く、明代の臨済宗である黄檗宗とは外見上は全く違う宗派に見える。黄檗宗の特色は結制と呼ばれる集団での修行の他、信者には念仏勧めており、この綱村公の書も斯様な黄檗禅の影響であると思われる。 |