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東園寺所蔵書画

塩竈松島絵図屏風 狩野興碩種信(かのう こうせき たねのぶ)


塩竈側


松島側

竈神社から松島五大堂付近までを描いた屏風。作者は福井藩の御用絵師狩野興碩種信。
興碩は寛文7年(1667)越前生。元昭の四男。初名は元房、通称は太助、興碩・柳昌と号す。狩野永叔に画を学び大いに得る所あり、福井藩主松平吉邦に召されて御用絵師となる。元文4年(1739)3月6日没 73才。この作品は署名に69歳とあるので享保20年(1735)に描かれたものと推測される。修繕がなされた際に地名が書き込まれた札が剥がされた形跡が見られる。
本紙縦75cm横267cm
※以前には紀伊和歌山藩の狩野興碩と紹介しておりましたが、この度寄せて頂いた情報により、福井藩の狩野興碩であることが判明しました。福井藩の興碩には松島図の作例があり、またお寄せ頂いた資料中の署名筆跡からも福井藩の興碩の作品であることが確定的となりましたので、ここに訂正申し上げると共に情報をお寄せ頂いた方に心より御礼申し上げます。

 
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