仙台藩四代藩主伊達綱村公自筆書状
伊達綱村公(一六五九~一七一九)は、四代仙台藩主。号肯山。寛文事件を教訓に、重臣に一族以外の者の重用する等の藩政改革を行った。神仏崇敬の念篤く多くの寺や神社を復興している。仙台に両足山大年寺を黄檗宗の名僧鐵牛禅師を迎えて開創する。また茶道を愛し、それに伴う産業を領内に興した。
また、塩釜に九ヶ条にわたる特令を発布し、塩釜開港恩人として奉ぜられる。消息は綱村公自筆で小姓宛のもの。従来、当山所蔵の肯山大居士肖像と同じ軸に貼り付けてありましたが三百年遠忌を迎えるに際し、それぞれに分けられ改装されました。
猶々郷之支配
などへも可申侍
重服者ハ兎角
出ぬが能也 予が
前へこそ出まし
けれ 執事者に
見ゆることあるべし
今夜までハ不苦
明旦より下べき也
廿日(花押)
小姓頭共へ