慧眼真輝禅師賛 東莱画「猿画賛」
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眼不見非色
耳不聞悪聲
口不話邪語
身心安静在何災殃
能為一生無事之人
庚申之孟秋請希題
弄筆濹書
慧眼真輝禅師により「眼に非色を見ず 耳に悪声を聞かず 口に邪語を話さず 身心安静になれば何の災殃在らん 能く一生無事の人と為す」と賛が置かれた東萊の筆による猿の絵図。一頭で「見猿」「言わ猿」「聞か猿」を表現した図柄です。慧眼禅師の賛も三猿を意識したもので、これを守り心身を安寧に保てば一生無事の人であると主張しています。「一生無事の人」とは禅の語録に見られる語句で一般的な無事より深い意味を有し、悟りにより安心(あんじん)を得ることを表現しています。
賛 慧眼真輝(えげんしんき)禅師
大年寺二五世 明治七年遷化
泰随如琳禅師の法嗣(一八一五年継承)
画 東莱(とうらい)
仙台四大絵師の一人東洋の次男。文化四年(一八〇七)生まれ。父に四条派の画風をまなびのち文人画に転じた。儒者大槻磐渓らにまなび詩文にも長じた。明治四年(一八七二)十二月四日死去。六十五歳。名は五俊。字は子竜。
耳不聞悪聲
口不話邪語
身心安静在何災殃
能為一生無事之人
庚申之孟秋請希題
弄筆濹書
慧眼真輝禅師により「眼に非色を見ず 耳に悪声を聞かず 口に邪語を話さず 身心安静になれば何の災殃在らん 能く一生無事の人と為す」と賛が置かれた東萊の筆による猿の絵図。一頭で「見猿」「言わ猿」「聞か猿」を表現した図柄です。慧眼禅師の賛も三猿を意識したもので、これを守り心身を安寧に保てば一生無事の人であると主張しています。「一生無事の人」とは禅の語録に見られる語句で一般的な無事より深い意味を有し、悟りにより安心(あんじん)を得ることを表現しています。
賛 慧眼真輝(えげんしんき)禅師
大年寺二五世 明治七年遷化
泰随如琳禅師の法嗣(一八一五年継承)
画 東莱(とうらい)
仙台四大絵師の一人東洋の次男。文化四年(一八〇七)生まれ。父に四条派の画風をまなびのち文人画に転じた。儒者大槻磐渓らにまなび詩文にも長じた。明治四年(一八七二)十二月四日死去。六十五歳。名は五俊。字は子竜。