盤龍禅礎老師賛 承天宗杲老師画 「達磨画賛
師弟合作の達磨画賛。
「外諸縁息め 内心喘ぐこと無し 心を墻壁如くして 以て道に入るべし」
外部の一切に対し迷妄を起こさず、内心に思慮分別を持たず、心墻壁の如き禅定に入り、本具の佛性を体得すべしとの意。
賛 松原盤龍(1848~1935)
まつばら ばんりゅう
諱は禅礎 瑞巖寺126世 江月室 岐阜羽島の人 相国寺荻野独園の法を嗣ぎ、明治38年瑞巖寺住職に就任。大正15年に瑞巖寺専門道場を開き、臨済最北端の道場とする。枯淡にして逸話の多い老師である。先々住秀峰和尚の師。
画 三浦 承天 (1872-1958)
みうら じょうてん
妙心624世 元管長 松島瑞巌寺僧堂元師家 諱は宗杲。
白雲洞、碧雲洞と号す。宮城県仙台市西光寺天霊宜祐和尚のもと得度。妙心僧堂小林虎関老師、瑞巖寺松原盤龍老師に参禅、盤龍の法を嗣ぎ、瑞巌寺127世として晋山。昭和24年、妙心寺派管長に就任、同27年までその任にあたる。法嗣に妙心寺派米国開教総監佐々木承周老師がいる。昭和33年2月遷化。世寿87。