伊達綱村公「東昌開基朝散大夫覚印願西大居士供養四百年遠諱」
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欽献拙偈
東昌開基朝散大夫
覚印願西大居士供養
四百年遠諱
吹毛坐断墨梅禅
凛々威風四百年隻
手伸時創五刹両
眸瞎處絶三玄
不肖末孫奥州太守
羽林中郎將藤原綱村
拜書
欽んで拙偈を献ず。
東昌開基朝散大夫
覚印願西大居士供養
四百年遠諱。
吹毛、坐断す墨梅禅、
凛々たる威風、四百年。
隻手伸ばす時、五刹を創め、
両眸瞎する處、三玄を絶す。
不肖末孫奥州太守
羽林中郎將藤原綱村
拜書
朝散大夫=中国、唐の従五品下の雅名。日本で、従五位下の唐名。
東昌開基朝散大夫覚印願西大居士は伊達家四代政依公のこと。正安3年(1301)7月9日逝去。東昌寺は政依公により、東福寺5世山叟慧雲禅師(仏智禅師)を開山に迎え現在の福島県伊達郡桑折に建立された。この偈頌は元禄13年(1700)、肯山公42才の頃に作られたもの。
※『訓注如幻三昧集』p386所載。同著では結句を「両眸瞎處展三玄」とする。
東昌開基朝散大夫
覚印願西大居士供養
四百年遠諱
吹毛坐断墨梅禅
凛々威風四百年隻
手伸時創五刹両
眸瞎處絶三玄
不肖末孫奥州太守
羽林中郎將藤原綱村
拜書
欽んで拙偈を献ず。
東昌開基朝散大夫
覚印願西大居士供養
四百年遠諱。
吹毛、坐断す墨梅禅、
凛々たる威風、四百年。
隻手伸ばす時、五刹を創め、
両眸瞎する處、三玄を絶す。
不肖末孫奥州太守
羽林中郎將藤原綱村
拜書
朝散大夫=中国、唐の従五品下の雅名。日本で、従五位下の唐名。
東昌開基朝散大夫覚印願西大居士は伊達家四代政依公のこと。正安3年(1301)7月9日逝去。東昌寺は政依公により、東福寺5世山叟慧雲禅師(仏智禅師)を開山に迎え現在の福島県伊達郡桑折に建立された。この偈頌は元禄13年(1700)、肯山公42才の頃に作られたもの。
※『訓注如幻三昧集』p386所載。同著では結句を「両眸瞎處展三玄」とする。