「心 置字」
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心 四聖六凡従這裏生 豈可不慎哉
把不住軒主 希膺(花押)
心 四聖六凡這裏従り生ず 豈慎まざる可けんや
把不住軒主希膺(花押)
瑞巌寺中興開山雲居希膺禅師による「心置字」。万治期、最晩年の書と思われます。
四聖六凡は仏界である声聞・縁覚・菩薩・仏と、迷いの世界である地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上を表す仏教用語。四聖六凡すべてを総称する語句として十界があります。
「この十界はすべて心から生じるものでありから、しっかりとこれを調えよ。」という教えが示されています。