「法語(孝是萬行之本云々)」
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孝是萬行之本
誠是衆善之長
有誠者必有徳
有孝者必有忠
有忠則必主愛
有徳則必衆敬
衆敬則必功成
主愛則必身立
在外能守五常
在内能修十善
現世自安穏
後生必安楽
希膺(花押)印譜
孝は是れ萬行の本。
誠は是れ衆善の長。
誠有る者は必ず徳有り。
孝有る者は必ず忠有り。
忠有らば則ち必ず君愛す。
徳有らば則ち必ず衆敬い。
衆敬えば則ち必ず功成る。
主愛すれば則ち必ず身立ち。
外に在っては能く五常を守り、
内に在っては能く十善を修むれば、
現世は自ら安穏、
後生は必ず安楽なり。
希膺(花押)印譜
既に掲載している「君設有不仁臣不可以不忠云々」と主旨は同じ文章。本作の方が若い時代の筆だと思われます。雲居禅師の法語は似ているようでもすべて同じ文章は少なく、この二つの作品も所々異なる表現が見られます。