小池曲江居士「寿老人・山水三幅対」
中幅に寿老人、童子、鶴を描き、左右に雪景春景を配置した三幅対。壬寅は天保13(1842)年で、署名の通り曲江85歳の筆です。
寿老人は中国伝説上の神仙。通常は頭が長く白髪、団扇(うちわ)と巻物をつけた杖(つえ)とを持ち鹿や鶴を伴う姿で描かれます。この寿老人は頭が長く描かれていませんが、このような描写も少なくありません
高齢まで活躍した曲江居士にはその長寿にあやからんとしてか、このような吉祥画の依頼が多かったようです。いずれも縦118㎝横39㎝絹本