鄧州全忠老師「富士画賛」
「朝日さす富士の神山阿ふき見れば 古ころも空らに照り渡り得留」
南天棒こと鄧州全忠老師による富士画賛。置かれた和歌は乃木希典大将によるもの。この歌は明治四十年七月、学習院の学生と片瀬遊泳場に滞在した際に、大将自ら富士山を画き、これに題されたもの。大将は自費を以てこの絵葉書を作り、遊泳記念として学生の土産の代りにされたそうである。一般に知られる乃木大将の本歌は「朝日てる富士の神山あふぎ見れば 心もそらにすみ渡りけり」で、この作品とは若干異なります。
鄧州全忠老師「富士画賛」「朝日さす富士の神山阿ふき見れば 古ころも空らに照り渡り得留」 |