東洋「豊干図」
東洋「豊干図」
仙台藩四大画家の一人、東洋による豊干図です。
豊干は唐代の天台山国清寺に隠棲していた僧侶。寒山・拾得と共に国清三隠と呼ばれることがあります。豊干は仏法の真髄を問われるとただ「随時」と答えたと伝えられ、豊干には道歌を歌いながら虎に跨り、他の僧を驚かしたという逸話から、しばしば虎と共に描かれます。
豊干、寒山、拾得に虎を加えた四睡図なども人気のある画題です。
東洋(とうよう)1755−1839
江戸時代後期の絵師。宝暦5年生。京都で狩野梅笑に狩野派を、また四条派の松村月渓に学ぶ。天保10年11月23日死去。85歳。陸奥栗原郡出身。法眼。別号に玉峨、白鹿園。