護峰宗行和尚着賛 「和合神」
和合神 護峰宗行着賛
和合神は中国の道教の一つである白蓮教の福の神。二人の立ち姿で、ともに蓬頭で笑顔をうかべる。一人は身に緑衣をつけ片手に如意、片手に鼓をもち、もう一人は蓮の花を捧げ、二人とも宝物を踏んでいる。護峰和尚の賛は「和合生萬福 日進太平銭」で、これは和合神に着賛される常套句と言えるものである。
和合神は唐代の禅僧寒山拾得の像がモデルとなったとも考えられている。中国では婚礼の際に用いられ、日本でも江戸時代に流行したという。
着賛者は大徳寺420世、護峰宗行。和州の人 天保9年遷化 世寿88歳