臨済禅師画賛 雲居希膺禅師
雲居希膺(1582~1659)着賛
雲居禅師は、土佐の人。瑞巖寺中興開山。政宗公菩提の為に陽徳院、天麟院に念仏を勧め、往生要歌を記す。勅賜号慈光不昧。大悲円満国師と諡される。
作品は宗祖臨済禅師の頂相に雲居禅師が賛を着けたもの。紙本で巾28cm×竪98cm。臨済慧照禅師は唐代の禅僧。諱(いみな)は義玄。豪放明快なる説法で後に臨済宗宗祖と仰がれる。賛もその一喝の凄まじさと峻厳なる家風を讃えている。
(賛)
熱喝の声 碧天に徹り
瞋拳の勢 黄泉に透る
是れ何等の漢
臨済義玄
拙孫希膺(花押)拝賛