牧舟禅慧禅師 「円相・拄杖・払子画賛」
天下衲僧跳不出
咦
開口即□□
瑞巌牧舟應萬□禅師需書
牧舟禅慧(ぼくしゅうぜんね)天保五年(一八三四)遷化 瑞巌寺一一六世 寛政三年妙心寺前堂職取得 松島坂本家出身。瑞巌寺一一四世丹源文叔の法嗣。雄島、南山和尚の詠松島句碑に跋を記す。妙心寺宗派図に記載される法嗣は大磌慧透。大磌慧透は文化十二年三月二十四日に前堂職取得。
「天下の衲僧も超不出」は一円相がテーマとなる碧巌録三十三則、雪竇禅師の頌に見られる言葉。「この一円相の罠には天下の坊さんも抜け出ることは出来ぬだろう!」という意味。「咦」は叱りつける言葉や、前の言葉の否定を意味する。次の行の「開口即云々」は文字の欠けもあり不読。「開口即錯」(口を開けば即ち錯れり)とか「開口便換却你眼睛」(口を開けば便ち你の眼睛を換却す)という言葉が思い浮かぶが…。