盤龍禅礎老師「東園寺本堂落慶偈頌」
昭和七年、東園寺本堂落慶のお祝いに賜った偈頌。盤龍老師は先々住秀峰和尚の師。当山の本堂は昭和初期の鉄筋コンクリート造で東北最初期の鉄筋コンクリート造本堂とも言われる。当山には同じ内容の作品がもう一点保存されている。綿密な盤龍老師が秀峰和尚に二枚も書き与えたのであろう。
「祝得す 東園の古道場
昭和の再建 大高堂
皇風は永久(とこしえ)に扇ぎ、天壌(てんじょう)を、齊(ひとし)くす
佛日輝きを増して萬劫長し」
(意訳)
古刹東園寺の本堂落慶をお祝いする。昭和の再建たる本堂は高く聳えている。この功徳を以て、皇道は永遠に盛んに、天地は良く治まり、佛の威光は輝きを増し、萬劫も力を長らえるであろう。